千雨と蟻と小銃と 36-1


 内部との連絡がつかなくなった。
 いや、それは正しくない。向こうの声はノイズが激しく聞き取りにくいが、微かに聞こえてくる。しかし、こちらからの声は届いていないようだ。会話が成り立たない。どうなっているのか透視を試みるも、ノイズが入り見通せない。
 それでも現状、どうにか得ることが出来た情報は、一班からは動けないため救助を待っている。二班三班は手こずってはいるが着実に、一班に近づいているとのことだ。
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千雨と蟻と小銃と 35-10


「失礼しました」
 長谷川千雨は頭を上げるとドアを閉めた。人通りのない廊下をエレベーターホールまで音を立てずに歩いて行く。その足取りは軽やかだ。
『さて、どうなるかな』
 心持ち右の口端を吊り上げる。

千雨と蟻と小銃と 35-9


(さて、そろそろかのう)
 近衛近右衛門はひげを一撫でして、高畑・T・タカミチにチラリと視線をやる。攻め手に欠け、ひどくやりにくそうだったが、空気は彼の優勢を唄っていた。しかし、長谷川千雨が知らぬ存ぜぬを貫き通せば疑惑は残るが、それ以上の追求は出来ない程度のもので引き分けに終わるだろう。

お詫び

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 現在、多忙と病気治療の同時進行中のため、今週の更新は休ませていただきます。

                                   オギカド カヤ

二百四十回更新をおこなって

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 もう師走です。一年間があっという間に過ぎ去ったオギカド カヤです。皆様はどうお過ごしでしょうか、風邪など引かれていないでしょうか。
 あと一ヶ月……、振り返ってみると三月に東日本大震災がありましたが、私自身はあまり代わり映えのない一年を過ごしていました。節電が組み込まれたぐらいでしょうか。残り少ない一月も、例年同様、年末にてんてこ舞いして、新年を迎えることになるのでしょう。
 以上を持って今年最後の挨拶になってない挨拶とさせていただきます。
 
 最後に、コメント・拍手・ご意見・誤字報告ありがとうございました。良いお年を、来年もよろしくお願いします。

麻帆良外典 ~真・女神転生before~ 受胎編 第三ノⅢ



 第三章 潜入異界都市Ⅲ 東京


千雨と蟻と小銃と 35-8


 長谷川千雨は、近衛近右衛門の言った事をよく理解できなかった。しかし、衝撃は確実に彼女を貫いた。その証拠に思考が停止している。
 二つの視線が様子を窺っていた。自分が窮地に立たされていることを本能が察知する。
 どんな表情をしているのか。平静を保てているか。いや、むしろ突然の人物名に驚きと困惑を顕わに出来ているか。
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