千雨と蟻と小銃と 34-4


 麻帆良中央病院は人でごった返している。昨夜の集団失神で運ばれた者達によってロビーが埋め尽くされていた。その誰もが怪我を負っている。
 そんな中、小島も壁に背を預けて順番待ちをしていた。やることがないので他の怪我人の様子を視界に写しながら、ぼんやりと考え事に耽っていた。
(何が起こったんだろう)
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