千雨と蟻と小銃と 34-1


 丁寧に磨き上げ、歴史が造り出す光沢を見せる振り子時計がゆっくりと時を刻む。
 その部屋はなにもかも骨董品で埋め尽くされていた。テーブルも、椅子も、シャンデリアも、窓に掛かるカーテン、壁紙に至るまで。窓から刺す日差しすら古めかしく見える。もしかしたら、時間すらも過去の残響なのかもしれない。
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千雨と蟻と小銃と 33-11


 呆れ返ったエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが見つめる中、長谷川千雨は思い巡らしていた。
 エヴァンジェリンから話があると呼び出された時は、ドキドキしたものだ。まずは自分の予告通りに半死半生にでもなって慌てたのかとも思ったが、そうではなかった。
 となると、なにかしらの手段で犯人から情報を引き出し、それを知らせに来たのかとも思ったが、そんな素振りでもなかった。エヴァンジェリンと会合を持っても、淡々と概要が語られるだけで、少し肩すかしを食らった気分だった。裏を取って、最後に爆弾が落とすなんてことも考えてしまうが、そんな姑息なことはしないだろう。そんな事をするのは千雨の方だ。

二百二十回更新をおこなって

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『千雨と蟻と小銃と』も今日で二百二十回目の更新となりました、オギカド カヤです。
 暑い日が暑い日が続きますね。まだいけると冷房を入れていないのですが、最近、よく頭痛が起きるのでいろいろとヤバイかもしれません。年々肉体の衰えをこの季節は教えてくれます。筋トレだけじゃダメなのかなぁ。ジムに通う時間はないし。皆様も体調にはおきおつけて下さい。 

 最後になりましたが、コメント・拍手・ご意見・誤字報告ありがとうございました。
 これからよろしくお願いします。

麻帆良外典 ~真・女神転生before~ 受胎編 第三ノⅠ



 第三章 潜入異界都市Ⅰ 目処


千雨と蟻と小銃と 33-10


犯人を捕縛しました。死者も出ていません」
 火村は廊下を早足で行き来する魔法使いを見ながら言った。
[おお、そうかね。すると、これで事件は解決だと判断してもいいのかね?]
 電話越しに聞こえてくる警察庁長官の声は歓喜で満たされていた。
(気が早いな。簡単な報告だけだと始めに言ったはずだが)

千雨と蟻と小銃と 33-9


どうなったんだろうな』
 長谷川千雨はネギ・スプリングフィールドを見ながら言った。ネギは次々とキーワードを入れては表示される文献に目を通している。その集中力は大したものだ。横に座る綾瀬夕映や、後ろから覗き込む近衛木乃香、宮崎のどかの事を考えていない。
『まだ続いてるやろな。千雨の見立てではあれには吸血鬼でも勝てへん』
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