千雨と蟻と小銃と 28-6
アルベール・カモミールは誰にも気付かれないようにネギ・スプリングフィールドの肩から下りると、事の成り行きを見守っていた。
本来ならネギの使い魔なのだから、彼の手助けをするべきなのだが、あえて口を挟まないようにした。
それは決してこのまま上手くいけば仮契約の手数料でガッポリ稼げるとかそんな邪な考えではない。そのことにカモは自分自身で驚いている位だ。ネギが彼女たちと仮契約をすれば一人につき五万オコジョドルの手数料が入る仕組みになっているが、そんなことよりカモは気になって仕方がないのだ。神楽坂明日菜たちの話の運び方が……
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