千雨と蟻と小銃と 26-4


「それでどうするのだ?」
 目の前の女から出た言葉は楽しげなものだったが、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは笑えなかった。
 理由は長谷川千雨にあった。容姿は似ても似つかないが、その顔全体で作り出された笑みは自分がかつて辛辣を舐めさせられた老婆を幻視させたからだ。そして千雨が前に言っていたことが思い浮かぶ。
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千雨と蟻と小銃と 26-3


 ゆるやかで有意義な時間を過ごしていた。
 本来ならヒマをもてあますこととなったのだろうが、そのヒマこそ至高のものであることを男は知った。
 凛とした佇まいを崩すことなく、しかし内心では鼻の下を伸ばして、幸せを噛み締めていた。いや噛み締める程度ではない反芻していた。
 開店準備中に部下に愚痴を聞かせてしまい、その通りに客足が遠退いた。

千雨と蟻と小銃と 26-2


 夏が近づいている。犬上小太郎は空を眺めながらそんなことを思った。
 日が落ちるのが遅くなってきている。森の中なので沈む夕日を見る事は出来ないが、頭上は色の濃い青をしていた。時刻は六時半を回った頃だろうか。
 滲み出す汗を手の甲で拭いながら、空から左腕に視線を戻す。昨夜、治療を受けた腕は問題なく動いている。ヒマにかまけてトレーニングをしていたのだが、治療前とまったく同じ感覚だった。

百五十回更新をおこなって

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 『千雨と蟻と小銃と』、百五十回目の更新となりました。オギカド カヤです。
 一月、二月、三月とルーチンワークのような日々を過ごしています。インフルエンザどこに行ったんでしょう? 同僚にそう聞いたら、流行に乗ったなと言われました。仕事場でインフルエンザにかかったの私だけなんですよね。
 本当に代わり映えのない生活のため、書くことがありません。それだけ忙しいと言うだけなんですが、スキーに行きたいと有給取ろうとしたら蹴られました。変化といえばP3FES攻略したことぐらいですか、四ヶ月ぐらいかかりましたか……、まだ後日談が残っていますが。
 最後に簡単ですが、コメント・拍手・ご意見・誤字報告ありがとうございました。

 誤字報告いただいた方、こちらの手違いでひとつコメントを消してしまいました。申し訳ありません、どうかご容赦ください。

麻帆良外典 ~真・女神転生before~ 受胎編 第二章ノⅠ



 第二章 学生寮変貌Ⅰ 苦悩


千雨と蟻と小銃と 26-1


 夕餉には少し早かったが、雪広あやかはルームメイトである村上夏美、那波千鶴と共に食卓についていた。
 自主性を重んじる気風のかなり強い麻帆良だが、今回は当然ながら学園側が強く出た。部活もすべて中止となり五時までに帰宅、それ以降は外出禁止令まで出された。学生の中には不満を持つ者もいたが従うしかない。
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