千雨と蟻と小銃と 17-4


 図書館島近くの森の中、長谷川千雨はエヴァンジェリン・A・K・マクダゥエルが指定した場所に向かっていた。日もだいぶ傾いてきている。
「ひきかえしたほうがよかったかもな」
 樹木の間から見える夕日を見て千雨がぼやいた。
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八十回更新をおこなって

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 拍手、コメント、いろいろなご意見ありがとうございます。
 オギカド カヤです。
 『千雨と蟻と小銃と』は、物語が動き出したのがかなり遅く、水面を揺らさぬよう水面下で半年以上行動していました。なので『恋情奇譚』もいっしょでは意味が無いと思い。いきなり派手に地雷を踏むことから始めようと、執筆まえから決めて始めました。
 これからどう物語が進むかいえませんが……。よければ読んでやってください。
 女神転生のほうですが、八十回記念に出そうと執筆していましたが、全然間に合いませんでした。

千雨と蟻と小銃と 17-3


 時刻は四時十分前、長谷川千雨は学園長室の前で、一度深呼吸すると扉をノックした。
「はいりなさい」
 部屋の主から許可が下りた。
 千雨はドアノブに手を掛けるとゆっくりと捻り押した。
 音も無くスムーズに開く扉を九十度まで開き、ドアの死角になる場所以外目配りし、一呼吸してから中に入った。

千雨と蟻と小銃と 17-2


 神楽坂明日菜に先日のことで話があると、クラスメイト達の前で腕を引っ張られ連れ去られるという長谷川千雨にとってはうれしくない出来事から一日は始まった。
『教室内で話し出すって短慮を起さなかっただけましだけど……』
 今日、最後の授業が終わるまで十分をきったな。と黒板の上に掛かっているアナログ時計の分針を見ながら、朝のことを思い出していた。

千雨と蟻と小銃と 17-1


 ブスッとしたあきらかに機嫌の悪い表情をした長谷川千雨が、麻帆良学園都市の結界の境目に立っていた。
 アナセスから話を聞いた千雨はゴールデンウィークの残りを不貞寝して過した。
 明日から学校なのでこうして戻ってきたが、やってられない気分だった。それでもやるべきことはやっておく為、こうして結界の境目に立っているのだ。

千雨と蟻と小銃と 16-7


 アナセスは緊張した面持ちで、繰り広げられる会話を聞いていた。
 幸いなのはアナセスの表情を読み取れる者がいないことだろう。
 近衛近右衛門が行なっていること、それは口調は優しげだが、言霊を込めた尋問だった。
 尋問を受けている孫の近衛木乃香、護衛の桜咲刹那、そして長谷川千雨達の興味を一身に浴びる神楽坂明日菜の三人で、自分達の状況に疑いを覚えずに聞かれたことに対して、言葉を紡いでいた。
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