千雨と蟻と小銃と 15-1


 日曜日。修学旅行も昨日で終わり一日がたった。
 長谷川千雨は椅子に座り指で机を叩いている。それは彼女の苛立ちを表していた。
 現在、麻帆良学園都市はその機能の大半を失っていると言っても過言ではなかった。
『千雨、そのトントンやめへんか?』
「あぁ?」
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千雨と蟻と小銃と 14-5


 朝一で髪を切り、京都市内を適当に散策して、ホテルに戻って来た。
 日はすでに傾いて空を紅く染めている。
 戻って来たと言ったが、昨日まで泊まっていたホテル嵐山では無い。安全性から別の場所に移されたのだった。当たり前と言えば、当たり前の対処だった。
 ホテルの壁にもたれかかって、目的の人物が出てくるのをのんびりと待っていた。

千雨と蟻と小銃と 14-4


 空が明らみだした。
 食事を取った後、睡眠を取った方がよかったのだが、長谷川千雨はなんとなく縁側に腰掛けて桜を見ながら夜を明かした。
 影で作った手足は取り払われている。再生はすでに済んでいた。髪に至っては前後関係なく均一に伸びている。そのままだと顔を覆い隠すため、台所にあった輪ゴムで一纏めにした。

千雨と蟻と小銃と 14-3


「リク・ラク ラ・ラック ライラック」
 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルが始動キーを唱えるのを、テレジア・フェルディナンドは黙ってみていた。無謀とも思えるたいどだった。
 エヴァンジェリンは距離を取った。 
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