千雨と蟻と小銃と 13-1


 廊下には人だかりが出来ていた。皆が同じ方向を見ている。
 長谷川千雨は一人だけ、皆の見ている方に背を向けて歩いていた。自室の前、ザジ・レイニーデイ以外が廊下で他と同じように何があったのか覗いていた。
「用があるから中に入ってくれないか?」
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五十回更新をおこなって

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 最近、ヤバイ位忙しいオギカド カヤです。
 春は別れの季節とも言いますが、現在、仕事場ではアルバイトの子が二人止めた為、まあ、社会人になるので、バイトを止めるのは当然なんですが……、人手が足らず休みが全くありません。小説は携帯電話を駆使すれば書けますし、一回分は文章量が多いとはいえないので更新は続けられると思います。ただ改訂作業の方は一向に進まないままになりますが。
 現状このままで行くと六月位まで忙しいままになりそうです。
 コメント、拍手いただきありがとうございます。なんか愚痴っぽくなりましたが、これからもよろしくお願いします。

千雨と蟻と小銃と 12-6

 
 廊下を手を引かれている長谷川千雨、長瀬楓は急いでいるのか、歩幅が大きい。千雨は右手を右手で引かれているため、かなり歩きにくそうだ。たまに足をもつれさせ、転びそうにもなっている。 
 そんな千雨の後を龍宮真名と古菲が続く。
「ちょっと、質問いいか?」

千雨と蟻と小銃と 12-5


「もうちょっとちゃんとした術式で作れよな!!」
 千雨は風呂場に認識障害の結界を張って、図書館探検部の身代わりに怒鳴りながら術を施していた。
『川原のとこで魔力ぶつけたせいちゃうか?』
「それ以前の問題だぞ、これ!!」

千雨と蟻と小銃と 12-4


 主である長谷川千雨との通信を終えたアナセスは宴の会場に急いだ。
 千雨達との会話中に宴は終わっていたのか、アナセスが会場で見たのは片づけをしている巫女達と膳だけだった。
「こんな大事なときにどこ行ってるの」
 アナセスは方向転換し、ネギ達を捜しに行く、アレだけいた端末は千雨に言われたとおり、一応総本山の敷地から移動させたので、現在、ここにいるのは本当に必要最低限だった。