千雨と蟻と小銃と 11-1


 三日目、大広間に集まり朝食を取っていた。
 千雨は、食事前の挨拶で先生達が、何かを言ってくると思っていたのだが、誰も昨日のことには触れなかった。不振に思いながらも料理に箸をつける。
『なんで、誰も昨日のことに触れね―んだ? かなりの音がしただろ』
『それは、せるひこが泣きながら事後処理をしていたの。徹夜なの』

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千雨と蟻と小銃と 10-8

 
 一階についた千雨はいいんちょと呪実を捜していた。
『アナセス、いいんちょ、どこに居るんだ』
『ちさめ、ねぎが五人になったの』

千雨と蟻と小銃と Index

 
プロローグ
第一話 新任教師
第二話 二日目
第三話 ドッジボール
第四話 期末テスト
第五話 終了式
第六話 春休み
第七話 吸血鬼
第八話 旅行準備
第九話 修学旅行一日目
第十話 修学旅行二日目
第十一話 修学旅行三日目(日中)
第十二話 修学旅行三日目(夕刻)
第十三話 修学旅行三日目(夜中)
第十四話 修学旅行終了
第十五話 騒がしい日々
第十六話 新しい住人
第十七話 エヴァンジェリンの呪い
第十八話 エヴァンジェリンリゾート
第十九話 図書館島
第二十話 起きた事件
第二十一話 追憶
第二十二話 侵入者達 1011
第二十三話 ひとつの形 101112
第二十四話 戦いの爪痕
第二十五話 初動
第二十六話 それぞれの夜 1011
第二十七話 小さな綻び
第二十八話 ネギパーティー始動
第二十九話 外の動きと実験 1011
第三十話 怪訝な夜
第三十一話 ちらつく面影
第三十二話 憶えのある業 1011
第三十三話 攻勢の夜 1011
第三十四話 剥がれ出す仮面 1011
第三十五話 攻防 10
第三十六話 急転 10111213
第三十七話 敗北
第三十八話 捜索 1011
第三十九話 予兆

千雨と蟻と小銃と 10-7

 
 千雨の真横では、自分達が危機に瀕しているとも知らずに、白熱した戦いを繰り広げていた。
 千雨はこの間に場所を移動することにした。彼女達のために。

千雨と蟻と小銃と 10-6


 現在、時刻午後十時、千雨は窓際の定位置に座りながら、イベントが始まるのを待っていた。しかし、何時まで待っても何の情報も入ってこない。
『もしかして、中止したのか? アナセス魔法陣はどうなってる』
『あれから誰もきてないの……でも、廊下で朝倉達に怪しい動きがあったの』
『報告しろよ! まぁ、いつものことだからいいのか? で、何があったんだ』