千雨と蟻と小銃と 7-3
千雨は教室に着くなり、早速、鞄からパソコンを取り出す。これから放課後、いつまでになるか分らないが、アナセスからの報告とかいろいろと時間をとられることが予測されるため、学校に居る間にホームページの更新用のネタと、欲を言えば原稿の下書きぐらいは進めておきたかった。
千雨はふと教室内を見回す。教室内は相変わらず騒がしいがしく、何時もと変わらなかった。千雨はそんな風景の中の一箇所が気になった。その場所は、千雨から見て、最前列の右端、今は席に座らず立って話をしている佐々木まき絵だった。
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