千雨と蟻と小銃と 6-2


「くそ、あれから、あんま寝れなかったじゃねーか」
『千雨、道歩きながら独り言は止めといたほうがええで』
 昨日の夜はいろいろあったが、久しぶりの帰郷に千雨は散歩に出かけた。
 昨日就寝前に、聞いた話も気になっていたため、周りにも注意しながら散歩をしてる。
 三十分程目的も無くただ歩いていると前方から明らかに一般人とは逸脱した雰囲気を纏った男が歩いて来た。
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千雨と蟻と小銃と 6-1


 春休み学校が始まるまで、あと数日と迫った千雨は今現在帰郷している。
 帰郷と言っても千雨の実家は学園都市内にある。今向かっている所は、頼みもしないのに魔法を教えた女性が、残した屋敷だった。
『冬休み帰らなかった事、怒ってるよな』
『カーターとテレジアは、そんな事気にせえへんと思うけど……』

千雨と蟻と小銃と 5


 人波をさけて道の端を文庫本を読みながら歩いている。チラッと周りを見てみると、学園に向けて走って行く生徒の姿が見える。
「おはようございます…長谷川さん!!」
 駆けて行く人波の中にネギも居たようだ。追い抜きざまに挨拶をして来た。
 横目にネギを見る。今はもうネギの後姿が見えていた。

十回更新をおこなって

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 コメント、拍手、ありがとうございます。
 このようなつたない文章に好意的なコメント、拍手をいただけるとは、思ってもいませんでした。
 これからも頑張っていきたいとおもいますのでこれからもよろしくお願いします。

千雨と蟻と小銃と 4-4


 放課後、千雨は自分の席についていた。眠気は限界を超えたのか今はなかった。
 超と葉加瀬以外が全員が席に着いて居た。
「まず、五教科のテスト受けてもらうネ」
 教卓に手をつきながら超が言う。
 ハカセはプリントを配っている。

千雨と蟻と小銃と 4-3


「お主が何者か、そろそろ教えてくれんかの?」
 石像ゴーレムの巨体が体長四センチメートルの蟻を見下ろしながら言う。
 こんな状況でも、アナセスは余裕だった。端末が捕まった所で端末から情報を引き出せないことが分かっているからだ。
「変な頭のじーさんにしゃべることなんか無いの」